
✆ 06-6868-9777
「日本話しことば協会」は、私たちが毎日使っている話しことばに注目し、
良いコミュニケーションをとるための「ことばのチカラ」を日本中の人に
養ってもらいたいと願い、言語学者、教育者、アナウンサーや俳優など、
日本語を大切に思い、愛してやまない人たちによって1997年に設立されました。
2002年には、内閣府から特定非営利活動法人(NPO)の許可が下り、
また「話しことば検定(現:話しことばとコミュニケーション検定)」1級
合格者に対する講師養成講座を開催して、協会認定の話しことばの講師も
全国で次々に誕生しています。
私たちの活動は、大きな池に小石を投じ、その波紋が広がっていくように、
少しずつゆっくりと歩み続けています。
ITの時代、情報は瞬時に世界中を駆け巡り、誰もが広い視野で
コミュニケーションを取ることができるようになりました。
しかし、ちょっとしたことがきっかけで近隣トラブルが起こったり、
人間関係がうまくいかず、引きこもりになる人があったり、すぐ「キレる」
「ムカつく」人が多くなって、刺々しいヒステリックな社会になっている
ような気がします。
その原因として「相手の考えや思いに真摯に耳を傾け、相手を理解しよう
とし、自分の思いを正確に伝えよう」とする、
「ことばによるコミュニケーション」がうまくいっていない
ということが挙げられるのではないでしょうか。
相手を思いやる優しい温かい気持ちで使うことばこそ、
幸せな社会を作る礎になるものだと思います。
人と話すときも、一人で考えるときも、人間の生活はことばなしには
成り立ちません。
そのことばを上手に扱うか否かは人生の幸・不幸を左右するものと言っても
過言ではないでしょう。
良い人間関係を築くために、今まで無意識に使っていた自分のことばを
見直し、考えや気持ちを的確に伝えられるように、そして相手の思いを
十分に理解できるようになるために、いつも心を砕きたいものです。