「日本話しことば協会」は、私たちが毎日使っている話しことばに注目し、

良いコミュニケーションをとるための「ことばのチカラ」を日本中の人に

養ってもらいたいと願い、言語学者、教育者、アナウンサーや俳優など、

日本語を大切に思い、愛してやまない人たちによって1997年に設立されました。

 

2002年には、内閣府から特定非営利活動法人(NPO)の許可が下り、

また「話しことば検定(現:話しことばとコミュニケーション検定)」1級

合格者に対する講師養成講座を開催して、協会認定の話しことばの講師も

全国で次々に誕生しています。

私たちの活動は、大きな池に小石を投じ、その波紋が広がっていくように、

少しずつゆっくりと歩み続けています。

ITの時代、情報は瞬時に世界中を駆け巡り、誰もが広い視野で

コミュニケーションを取ることができるようになりました。

 

しかし、ちょっとしたことがきっかけで近隣トラブルが起こったり、

人間関係がうまくいかず、引きこもりになる人があったり、すぐ「キレる」

「ムカつく」人が多くなって、刺々しいヒステリックな社会になっている

ような気がします。

その原因として「相手の考えや思いに真摯に耳を傾け、相手を理解しよう

とし、自分の思いを正確に伝えよう」とする、

「ことばによるコミュニケーション」がうまくいっていない

ということが挙げられるのではないでしょうか。

相手を思いやる優しい温かい気持ちで使うことばこそ、

幸せな社会を作る礎になるものだと思います。

 

人と話すときも、一人で考えるときも、人間の生活はことばなしには

成り立ちません。

そのことばを上手に扱うか否かは人生の幸・不幸を左右するものと言っても

過言ではないでしょう。

良い人間関係を築くために、今まで無意識に使っていた自分のことばを

見直し、考えや気持ちを的確に伝えられるように、そして相手の思いを

十分に理解できるようになるために、いつも心を砕きたいものです。