実践の場で育まれる“ことばの力”
- hanashikotoba
- 11月4日
- 読了時間: 3分
更新日:11月6日

前回のブログでは、私たちが大切にしている理念についてご紹介しました。今回は、その理念がどのように“実践”の場に息づいているのか。
講座や検定試験の様子を通して、ご紹介したいと思います。
🌱 講座の中で育まれるもの
協会の講座では、
少人数制を活かしながら、参加者一人ひとりに寄り添った丁寧な指導を行い、
深い学びにつながる場づくりを目指しています。
まず、受講生の方々に自己紹介を交えて講師とコミュニケーションをするなかで、
この講座に申し込んだ理由、要望などをお伺いします。
そして(講座のなかで)、一人ひとりに寄り添った指導をおこないます。
たとえば、ある講座では「人前で話す時にいつも緊張するので、緊張しない話し方をするにはどうすればいいでしょうか」という悩みが共有されました。
その声に対して、実践を交えた話し方のレッスンをすることにより(受講生の方は)、少しずつご自身の話し方に自信を持てるようになり、「緊張することが少なくなった」と
感じられる瞬間が生まれます。
それは、単なる技術の習得ではなく、“ことばを通して自分自身と向き合う”という体験なのです。
昨年からは一般の方向けに
「伝わる話し方Ⅰ・Ⅱ」
「読んで伝えるⅠ・Ⅱ」
「敬語講座」
などを開催しています。
それぞれの講座を通して、「話しことば」についての理解を深めながら、日々の暮らしの中で役立てていただければと願っております。
📝 検定試験の場面から
検定試験は、テキストなどで学んだ内容をさらに発展させ、実社会で役立つ「生きたコミュニケーション力」をどれだけ身につけているかを問うものです。そのような視点で臨んでいただければと思います。
この試験は、話し方のスキルを測るだけでなく、「自分の話し方に対する意識や姿勢」を見つめ直す機会にもなります。
スピーキング試験では、事前にお伝えする「課題」についてお話しいただきます。
これは、考えた原稿を読むのではなく、自分のことばでどう伝えるかを意識する練習につながります。
また、試験官との言葉のキャッチボールを通して、質問に答えていただく場面もあります。人の話に耳を傾け、それにどう返答するかを考えることも、大切な学びのひとつです。
試験後には、
「緊張したけれど、自分のことばで話せた気がする」
「もっと相手の気持ちを考えて話したいと思った」
などの声が寄せられました。
こうした感想からも、
試験が“評価の場”であると同時に、“学びの場”でもあることが伝わってきます。
私たちは、試験を通して
「話すことの意味」や「自分らしい伝え方」を見つけていただけるよう、
環境づくりに努めています。
🍀 次回に向けて
次回は、講座や試験を支える“人”
講師やスタッフの想いについて、少しずつご紹介できればと思います。
ことばを育む場には、支える人のまなざしや願いが、静かに息づいています。

